気仙沼から福知山に恩返し

台風18号:「恩返しを」と気仙沼からタオル、手袋大量に

(両丹日日新聞 2013年9月26日)

 台風18号水害の復旧作業に追われる福知山市民の助けになればと、遠く離れた宮城県気仙沼市から、大量の救援物資が届けられている。東日本大震災で被災した人たちの仮設住宅でのみどりのカーテン作りなど、福知山市の継続した復興支援に対し、「少しでも恩返しを」と、気仙沼市民が呼びかけた。これまでに、段ボール20箱分が大江町の住民などに配られ、「とてもありがたい」と喜ばれている。

 送り主は、気仙沼市内で「福幸酒場おだづまっこ」を経営する熊谷恵さん(39)。福知山からのボランティアがよく訪れる場所で、熊谷さんは「何かお返しができれば」と、常に考えていたという。

 そんなとき、台風18号で福知山が大きな被害を受けたことを知り、すぐに親交のある福知山環境会議の広報担当、土田真奈見さん(37)へ連絡した。

 現地の状況のほか、家屋の復旧に使うタオルや軍手など必要なものを聞き出し、交流サイト・フェイスブックで、広く提供を呼びかけることにした。

 その後、地元紙の三陸新報にも取り組みが掲載され、さらに支援の輪が広がった。東京のボランティア団体や仙台市の飲食店関係者などからも、協力したいとの申し出があったという。

 あっという間に、大量のタオルやゴム手袋などが集まり、すでに第2便までを福知山に発送。土田さんらによって、23日に戸田のボランティアセンターへ、25日には大江町河守新町地区へ届けられた。

 大江町での引き渡しには、新町自治会長の山田信夫さん(68)と河守の代表自治会長、廣瀬敬治さん(65)が出席した。

 2人は「お互いに頑張ろうという気持ちが伝わってきて、とても励みになります。タオルなどはいくつあっても助かるので、大切に使いたい」と笑顔を見せ、温かい支援に感謝していた。
http://www.ryoutan.co.jp/news/2013/09/26/007047.html


記事自体には下手な注釈をつける必要はないと思います。

このニュースの提供元である「両丹日日新聞」というのは、
京都府の中でも、ごく限られたエリアで発行されているローカル夕刊紙(たぶん)なのですが、
他のメディアではなかなか報道されないこういうニュースが流れると、
「やるなあ」と、こちらまでうれしくなります。
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潮騒のメモリー

NHKの朝ドラ「あまちゃん」が終わりました。
 
後半、というより最終回が近づいてから、東日本大震災やその後の被災地などが扱われ、
さまざまな意見や感想がネット上にもあふれていますが、ここでは歌について。
 
以前にも、ほのめかしましたが・・・・・・
 
薬師丸ひろ子さんの「潮騒のメモリー」には参りました。
 
設定上の、鈴鹿ひろ美がおんち・・・いや、「移ろいやすい音程」という思い込みに支配されていたせいか、
ものすごく上手に聞こえました。
 
若い頃から、けっして下手ではなく、透明感のある歌声だと思っていましたが、
その透明感はそのままで、さらに深みのようなものが加わったように感じました。
 
(失礼な言い方かもしれませんが)これまでの年月、時間がけっして無駄ではなかった、というような。
 
もちろん、小泉今日子さんの歌もよかったし(こちらは、彼女の若い頃と変わっていないような印象)、
能年玲奈さんと橋本愛さんの歌も悪くない・・・というより、ドラマ上で重要な役割を果たしたと思います。
アレンジが違うと、比較は難しいですけどね。
 
ドラマ設定上の誰が歌ってもいいように作られた曲だとすれば、本当にすごい。
 
 
鈴鹿ひろ美版「潮騒のメモリー」。消されちゃうかもしれませんが、リンクだけ貼っておきます。
 
 

匿名ブログで「復興は不要」 経産省官僚

匿名ブログで「復興は不要」 経産省官僚、身元ばれ閉鎖

(朝日新聞デジタル 9月26日(木)2時8分配信)

 復興は不要だと正論を言わない政治家は死ねばいい――。2年前、匿名ブログに書き込まれた一文が、ここ数日、インターネット上に広まり、騒ぎになっている。閲覧者らが身元を割り出し、筆者が経済産業省のキャリア男性官僚(51)であることがばれたためだ。事態をつかんだ経産省も「遺憾であり、速やかに対応する」として、処分を検討し始めた。

 この男性は経産省の課長などを務め、今年6月から外郭団体に出向している。復興に関わる部署ではないという。ブログでは匿名だったが、過激な書き込みが目立ち、仕事にかかわる記述から閲覧者らが身元を割り出したとみられる。24日午後から、実名や肩書がネット上にさらされた。

 「復興は不要だ」との書き込みは、2011年9月のもの。被災地が「もともと過疎地」だというのが根拠だ。今年8月には、高齢者に対して「早く死ねよ」などと書き込んだ。同7月には「あましたりまであと3年、がんばろっと」などと、天下りを示唆する内容も記した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130926-00000006-asahi-soci


ネット上では、この官僚氏の実名やら、削除されたブログのウェブ魚拓やら、結構かわいらしい娘さんと一緒に写っている本人の画像やら、多くの情報が出回っています。
まあ、さすがに娘さんの画像のアップは、やり過ぎだとは思います(が、元は本人のブログの画像のようで、つくづく愚かな人間だなあ、としか言いようがありません)。


で、批判は(2ch以外でも)あちこちで書かれているので、2点だけ。

1)国家公務員がこういう発言をしたと報道されると、地方公務員も迷惑します。

 被災地の復興事業で用地買収などに携わっている職員(全国の自治体からの応援職員を含む)、被災地以外を含めて税の徴収に携わっている職員(地方税にも復興を名目に上乗せされている部分あり)、この官僚氏のおかげで苦情が寄せられ、仕事がやりにくくなるのは目に見えています。
 国家公務員も地方公務員も同一視する人々は多いことですし。

2)国家公務員の質の低下が激しいのではないでしょうか。

 「質の低下」といっても、モラルもですが、能力の低下の方が深刻なような気がします。自分の発言(書き込み)が、職務だけでなく家族にも影響するおそれがあるということへの想像力の欠如とか。
 私は、ときに(ときどき?、しばしば?)厚労省職員への批判を書きますが、経産省あたりと比べれば、まだ厚労省の方がマシなのかもしれません。いち個人の言動をもって、組織全体の批判を展開するのは問題があるとは思いますが、だいたい原発事故問題に関しては経産省も責任があったことは明らかですし。

と書いていて、信用失墜行為として停職2カ月の懲戒処分になった、との報道を見ました。
個人的には(特に、上の1のことを考えれば)、懲戒免職というのもあり得たかな、とも思うので、驚きはありませんが。

経産省などの(まだしもマトモな)他の職員からも恨まれるだろうな、きっと。

参った♪

今日の「あまちゃん」には参りました。
 
おそれいりました。
 
 
あちこちで、この話題が出ていたり、
中には動画(というより音声)もアップされているようですが、
録画その他により1週間分、まとめて観る人もあるようなので、
この続き(あるのか?)は、土曜日にでも。

小6の機転が弟を救う・福知山花火大会

小学生の兄、機転で弟救う 福知山露店爆発

(京都新聞 9月24日(火)9時19分配信)

 福知山市の花火大会で露店が爆発し、3人が死亡、55人が負傷した事故で、負傷した名古屋市の小学生の兄弟と母親(41)が23日までに京都新聞社の取材に応じた。6年生の長男(11)はとっさの機転で1年生の次男(6)を爆発現場から遠ざけたため、次男は軽傷で済んだ。長男は重いやけどを負ったが、「とにかく弟を助けたかった」と振り返った。
 兄弟は当時、火元のベビーカステラ店から約50センチしか離れていない堤防の階段に座っていた。店主が「ちょっとごめん」と言いながら、人混みをかき分けて階段に置かれていたガソリン携行缶と発電機に向かった。携行缶周辺から「カンカン」と缶をたたくような音が聞こえた後、「シュー」という音がし、霧状の冷たい液体が腕や脚にかかった。
 ボンと爆発音がし、長男は背後に熱を感じた。熱風が迫る中、次男を目の前の河川敷方向に押しやり、由良川目指して一緒に全力で走った。川近くで転び、次男が「お兄ちゃん、大丈夫」と駆け寄ったが、「大丈夫やから川に入れ」とその背中を押した。次男は四つんばいで川の中に入り、長男も川に飛び込んだ。
 逃げるタイミングが遅れていたら、次男は熱風による大やけどや引火の危険があった。母親は「次男を逃がしてくれた長男がいとおしい」と振り返る。
 母親と長男は両腕と両脚に重いやけどを負ったが、次男は右腕の軽傷だった。長男は「まだ弟から、ちゃんとお礼は言われてないけど」とはにかむ一方、「(主催者には)僕が激痛で叫んでいる時を見てほしかった。僕たちをこんなひどい目に遭わせて腹が立つ」と声を震わせる。
 母親は「被害者に事故の終わりは見えない」と話し、生活補償や再発防止に向けてほかの被害者との連携を探りたいという。

(最終更新:9月24日(火)9時49分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130924-00000018-kyt-l26


今思い出しても、悲惨な、そして、腹立たしい事件ですが、
この小6のお兄ちゃんの機転には感心します。

火元の露天商を始め、パニックになった大人が多かったと思いますが、
11歳で、とっさに行動できたのは凄い。

東日本大震災のときに、率先して避難した子どもたちの行動が、
結果的に周囲の人々をも津波から救った話がありましたが、
こういう子どもたちには、大人たちもいろいろ学ぶべきことはあるように思います。

長男くん、早く良くなってくださいね。

麺2種類

 
イメージ 1
 
上が「白いカレーラーメン」(たぶん、過去記事のどこかにも画像あり)。
とんこつ系の添付スープが濃厚なので、薄めにして、人参、玉ねぎを加え、最後に青ねぎをトッピング。
(たぶん製造者の意図よりも、)あっさりめにしてみました。
 
 
イメージ 2
 
下は、人参、玉ねぎ(この二つの野菜は使いやすい)、それに若干の牛肉を入れたフォー。
これも、フォーに添付のスープは控えめにして、玉ねぎなどの甘みが生きるように・・・・・・なったかな?
微妙にわかりにくいけれど、まあまあ美味しかった。

ことしの災害指定地域(追加あり)

先日の台風18号による災害で、福知山市などが被災者生活再建支援法の適用団体として指定されました。

被災者生活再建支援制度の概要については、こちらの記事で触れましたが、
http://blogs.yahoo.co.jp/jukeizukoubou/30111832.html

その記事のリンク先は切れていますので、現在の国の資料のリンク先を貼っておきます。
http://www.bousai.go.jp/taisaku/seikatsusaiken/shiensya.html


災害に関する地域(自治体)指定は、いろいろ種類があるので、わかりにくいですが、
参考までに、平成25年の主な制度の指定地域を。


被災者生活再建支援法


平成25年7月26日からの大雨
 島根県鹿足郡津和野町、山口県山口市(旧阿東町)・萩市 (適用日:7月28日)

平成25年9月2日に発生した突風
 埼玉県越谷市 (9月2日)

平成25年台風第18号
 埼玉県熊谷市 (9月16日)
 京都府京都市・福知山市 (9月16日)
 京都府舞鶴市(9月16日)←9月23日追加
 福井県小浜市・美浜町(9月16日)←9月25日追加


激甚災害


平成25年6月8日から8月9日までの間の豪雨及び暴風雨
 山形県西村山郡西川町、島根県鹿足郡津和野町、山口県山口市(旧阿東町)・萩市
 岩手県岩手郡雫石町・紫波郡紫波町

平成25年8月23日から同月25日にかけての豪雨
 島根県江津市・邑智郡邑南町

災害救助法


新潟県における大雪
 新潟県長岡市・柏崎市・小千谷市・十日町市・上越市・魚沼市・南魚沼市・阿賀町 (2月22日)
 妙高市 (2月25日)

山形県における大雪
 山形県尾花沢市 (2月26日)
 大石田町 (2月28日)

山形県の融雪等に伴う地すべり
 山形県最上郡戸沢村 (5月1日)

7月22日の大雨
 山形県長井市・南陽市・西村山郡大江町・西置賜郡白鷹町 (7月22日)

7月28日の大雨
 山口県萩市・山口市・阿武郡阿武町、島根県鹿足郡津和野町 (7月28日)

8月9日からの大雨
 秋田県大館市・鹿角市・仙北市、岩手県岩手郡雫石町 (8月9日)

8月23日からの大雨
 島根県江津市 (8月23日)

9月2日に発生した突風等
 埼玉県越谷市・北葛飾郡松伏町 (9月2日)

台風18号による大雨等
 9月16日 埼玉県熊谷市、京都府福知山市・舞鶴市 (9月16日)

要介護1・2の入所割合が高い自治体

特養の(新規)入所を要介護3以上に限定しようという動きがあります。
 
いわゆる「介護保険からの要支援外し」に比べたら、まだ選択肢としてはあり得る、と個人的には思います。
(効率性、経済性等を考えても、「要支援外し」の方は論外に近い、というのが私の主張。)
 
ただ、要介護2以下を除外した場合に、どのような問題が予想されるか、ということについては、もちろん十分に検討しておく必要があります。
 
で、要介護1・2の介護老人福祉施設サービス受給者数の割合が高い自治体(保険者)を見てみました。

使ったデータは、介護保険事業状況報告(暫定)平成25年5月分です。
(現物給付:3月サービス分 償還給付:4月支出決定分)
http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m13/1305.html

 
イメージ 1
 
黄色は離島です。
その他の自治体のうち、特別豪雪地帯は濃い水色で、一般の豪雪地帯は薄い水色で塗りました。
それら以外の自治体では、いわゆる中山間地域が目につきます。
 
全般に、人口規模が小さな自治体が多く、これだけで一般化するのも多少抵抗がありますが、それでも、これらの地域では要介護2以下の人々でも施設入所サービスの必要性が(相対的に)高い、といえるでしょう。
 
言い換えれば、海や雪、交通の不便さなどが、(大都市圏などでは普通に利用できる)在宅サービスなどの利用を阻んでいる、と。
 
冒頭で述べたように、今のところ、私は「特養入所の要介護3以上限定化」に絶対反対という立場は取っていませんが、少なくとも、これらの自治体の状況への対応を見ないと、賛成するわけにもいかないと思っています。
 
なお、「全体から見ればわずかな人数だから無視することはやむを得ない」という考え方があるとすれば、私は明確に反対です。
これらの自治体に住む被保険者の保険料も(サービスが利用できることを前提として)徴収されているのですから。

乗り物の全長

重めの記事の後の気分転換に、架空の乗り物(艦船など)の全長比較を。
なお、設定が複数ある場合や、テレビ放映などの後に設定変更されている場合もあります。
あ、思いつきで並べているので、わからない作品はスルーしてください(笑)
 


 
カーリー・ドゥルガー(「敵は海賊」シリーズ) 約1.6km
マクロス(超時空要塞マクロス) 1,210 (以下、単位:m)

ベルクレール(ファイブスター物語) 750

クイーン・エメラルダス号(松本零士諸作品) 480
グワジン(機動戦士ガンダム) 440
アークエンジェル(機動戦士ガンダムSEED) 420
ソロ・シップ(伝説巨神イデオン) 400
アルカディア号(宇宙海賊キャプテンハーロック) 400

ミネルバ(機動戦士ガンダムSEED DESTINY) 350
マゼラン級(機動戦士ガンダム) 327
エターナル(機動戦士ガンダムSEED) 300
ラジェンドラ(「敵は海賊」シリーズ) 約300

クサナギ(機動戦士ガンダムSEED) 290
アンドロメダ(宇宙戦艦ヤマトシリーズ) 275
宇宙戦艦ヤマト(宇宙戦艦ヤマトシリーズ) 265.8
戦艦大和(これのみ実在) 263
ホワイトベース(機動戦士ガンダム) 262
ザンジバル級(機動戦士ガンダム) 255
ナスカ級(機動戦士ガンダムSEED) 255
マイティ号(マイティジャック) 235
ムサイ級(機動戦士ガンダム) 234
サラミス級(機動戦士ガンダム) 228

アイアン・ギアー(戦闘メカ ザブングル) 169.7
サンダーバード5号(サンダーバード) 121.92

サンダーバード3号(サンダーバード) 87.48
サンダーバード2号(サンダーバード) 76.02
ウルトラホーク2号(ウルトラセブン) 64
シュピーゲル号(キャプテンウルトラ) 50
ウルトラホーク1号(ウルトラセブン) 42
サンダーバード1号(サンダーバード) 35.05
ミレニアム・ファルコン(スター・ウォーズ) 34.75
ウルトラホーク3号(ウルトラセブン) 19.5
ジェットビートル(ウルトラマン) 18.5
サンダーバード4号(サンダーバード) 9.14

津波と園児送迎バスの判断

園児送迎バス訴訟、園側に1億7千万賠償命じる


 東日本大震災で、宮城県石巻市の私立「日和幼稚園」の送迎バスが津波に巻き込まれた事故を巡り、死亡した園児4人の両親が園側を相手取り、2億6689万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、仙台地裁であった。

 斉木教朗裁判長は「元園長が情報収集義務を怠った結果、高台から海側にバスを出発させ、津波被災を招いた。安全配慮義務違反による損害賠償責任がある」として、1億7664万円の支払いを命じた。大きな揺れが約3分続いたことなどから「津波は容易に予見できた」と判断した。

 訴えられたのは、同幼稚園を運営していた学校法人「長谷川学院」と当時の園長。震災の避難誘導を巡り、管理者の責任を問う訴訟で判決が出るのは初めて。

 判決によると、送迎バスは、地震発生から約15分たった2011年3月11日午後3時頃、園児12人を乗せ、高台の幼稚園から海側に向けて出発。7人を降ろした後、門脇小学校にいったん避難した後、園に戻る途中で津波に巻き込まれて横転、火災に遭って、園児5人と添乗していた女性が死亡した。運転手は被害を逃れ、幼稚園は津波を受けなかったが、今年3月、休園した。

 訴訟の最大の争点は、バスが津波に巻き込まれることを予見できたかどうかだった。

 園側は「予測不可能な異常な津波で引き起こされた不可抗力による事故」と主張していたが、判決は「最大震度6弱の揺れが約3分も続いており、地震の震源地などによっては巨大な津波に襲われるかもしれないことは容易に予想され、ラジオや防災無線を正確に聴くべきだった」と判断。「報道では宮城県に6メートルの津波が予想されており、高台の幼稚園にとどまるきっかけとなる程度の津波の危険性を予見することは可能だった」と退けた。
(2013年9月17日11時46分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20130917-OYT1T00294.htm?from=popin


痛ましい事件で、各紙で記事になっています。
現場の位置関係も複数のサイトにありますが、たとえばこちら。
http://memory.ever.jp/tsunami/higeki_hiyori.html


これもまた17日の読売新聞より抜粋。なお、太字強調は引用者が行いました。

 判決によると、日和幼稚園(宮城県石巻市)には元々、海側へ向かう第2便と、内陸方面の第3便の送迎ルートがあった。しかし事故当時、両便の園児は同じバスに乗り、海側に住む7人が降ろされた後、残った第3便の園児5人が死亡した。震災前から現場の判断で、2便と3便の一本化が始まっていた。しかし、保護者に対する説明はなかった。

 これとは別に、園児18人を乗せて海側に向かった送迎バスは、運転手がラジオで津波警報が出ていることを聞き、園へ引き返して無事だった。「園の対応の悪さが引き起こした人災では」。遺族たちは園側への不信感を募らせていった。
(略)
 法廷で、バスを出発させた理由について「みぞれが降る中、不安におびえている園児を一刻も早く親元に帰したかった」などと語った元園長。判決は「誤った判断を正当化する理由にならない」と一蹴した。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20130917-OYT8T00835.htm?from=popin


園の防災マニュアルでは「高台にある園で待機」となっていたのに、マニュアル自体を職員には配布していなかった、という報道もあります。
ネット上では、当然の判決とする意見が多いようですが、意外に(少なくとも私にとっては意外に)園側擁護の声もあったりします。

でも、ここでは、その議論には触れずに、別便の運転手が自主的に引き返して園児18人が無事だった、ということに注目してみたいと思います。

つまり、園長を含めた管理者側の対応に不備があったとしても、個人の判断で助かる命があるということ。

(後から考えれば、ではありますが)当然のこととはいえ最善の判断ができた人は、そうでない人と比べて何が違うか。
なぜ、その判断ができたのか。

それを今後に生かすことができれば、亡くなったお子さんたちも、その親御さんたちも、いくらかでも救われるような気がします。

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どるくす

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